世界大百科事典(旧版)内のタンデム圧延機の言及
【圧延機】より
…すなわち,速度制御,出力制御,可逆性などがかなりの正確度で可能となり,圧延機を数台近接して配列し,1本の材料を連続して圧延するストリップミルstrip millと呼ばれるタンデム形式の連続圧延機や,同一圧延機で何回も往復して圧延する往復(可逆式)圧延機reversing millなどが続々と開発され,また圧延機の速度も飛躍的に上昇した。第2次大戦前は往復圧延機のほうが速度が速かったが,戦後の計測と制御の技術進歩によって,1980年代にはタンデム圧延機のほうが高速となり,さらに電子技術の進歩,圧延の現象面からの特性についての理解の深化などによって,圧延機操作の自動化と高速化とが可能となった。そのために,タンデム圧延機のように,同一物体が各圧延機に同時にかみ込まれている状態での圧延の制御を高速下で行うことが可能になった。…
※「タンデム圧延機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」