ダイフウシ(大風子)(読み)ダイフウシ(英語表記)Hydnocarpus anthelmintica; chaulmoogra tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイフウシ(大風子)」の意味・わかりやすい解説

ダイフウシ(大風子)
ダイフウシ
Hydnocarpus anthelmintica; chaulmoogra tree

イイギリ科の落葉高木で,ミャンマー,インドシナ半島など東南アジアに産する。高さ 20mに達し,互生する葉は長楕円形で革質,光沢があり,短い柄をもつ。花は雌雄の別があり,葉腋から出る花序につく。淡色の5弁花で,5~8本の短いおしべ (雌花では仮雄ずい) がある。果実は径 10cmほどの球形で堅く,褐色,内部に数十個の角張った種子がある。種子から大風子油をとる。古くから薬用とされ,特にハンセン病特効薬とされた。

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