ダグラス(William O. Douglas)(読み)だぐらす(英語表記)William O. Douglas

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ダグラス(William O. Douglas)
だぐらす
William O. Douglas
(1898―1980)

アメリカの法律家。ミネソタ州に生まれる。少年時代に小児麻痺(まひ)にかかったが、これを克服し、アルバイトをしながらコロンビア・ロー・スクールを2番で卒業した(1925)。ニューヨーク州で弁護士資格を得、コロンビア大学(1927~1928)、エール大学(1928~1934)で法律学を教えたのち、証券取引委員会Securities and Exchange Commissionの委員および委員長を務め(1936~1939)、ブランダイスが最高裁裁判官を辞任したときに、40歳の若さでその後任者となり、1939年から1975年まで最高裁判所の裁判官としてアメリカ法の発展に寄与した。任命当時は保守派とみられていたが、裁判官としてはリベラルな立場から意見を述べたことで知られている。

堀部政男

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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