ダニエル・ブルックリン

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ダニエル・ブルックリン」の解説

ダニエル・ブルックリン

世界初の表計算ソフト「VISI-CALC(ビジカルク)」の開発者。1977年に入学したハーバードビジネス・スクールでの講義において、教授が前提条件の数値を変えるたびに表全体を再計算しなければならなかったため、何とか自動的にできないかと考えたことが、発想のきっかけとなる。その後、表の各項目に直接数式を埋め込む方式を考案し、項目に数字を入力するだけで、表全体の再計算が自動的に行われるという表計算方式ができあがった。その後、大学の大型コンピューターを利用してApple IIを意識した表計算ソフトのプロトタイプを作成。1979年に大学時代の友人ボブ・フランクストン氏と2人で米Software Arts社を設立し、本格的な開発に着手、同年10月に「VISI-CALC」という名称でApple II用として販売された。VISI-CALCは、さまざまな企業に受け入れられ、Apple IIを企業に浸透させる原動力となった。VISI-CALCの表計算方式は、その後の主流となったLotus 1-2-3やExcelでもほとんど姿を変えずに受け継がれている。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android