ダンバー(Paul Laurence Dunbar)(読み)だんばー(英語表記)Paul Laurence Dunbar

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ダンバー(Paul Laurence Dunbar)
だんばー
Paul Laurence Dunbar
(1872―1906)

アメリカ黒人詩人。黒人奴隷を母としてオハイオ州に生まれる。大農園時代の黒人の生活を、彼らの方言を使い、哀感ユーモアを込めて誠実に歌い上げた。『卑しき生活の叙情詩』(1896)、『愛と笑いの叙情詩』(1903)が代表作。しかし白人支配下に暮らす黒人の問題意識はいまだ希薄である。

[岩瀬悉有]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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