日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ダービー(14th Earl of Derby, Edward George Geoffrey Smith Stanley)
だーびー
14th Earl of Derby, Edward George Geoffrey Smith Stanley
(1799―1869)
イギリスの政治家。14代ダービー伯。E・H・S・ダービーの父。イートン校、オックスフォード大学で学んだのち、下院議員(1822~1844年、1844年以降上院議員)となり、1830年にはホイッグ党グレー内閣のアイルランド担当相に任じられた。1833年には植民相に転じて帝国内の奴隷制を全廃したが、1835年下野して保守党に移った。1841年にはピール内閣の植民相に就任したが、穀物法撤廃に反対し、党の分裂後、反自由貿易の立場をとる保守党の指導者となった。以後、1852年、1858~1859年、1866~1868年の三度首相を務め、1867年には第二次選挙法改正を実現した。自由党が優位にあった時代に保守党を守り、ディズレーリを政治の表舞台に登場させた功績は大きい。
[青木 康]
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