チェルノフ(Viktor Mihaylovich Chernov)(読み)ちぇるのふ(英語表記)Виктор Михайлович Чернов/Viktor Mihaylovich Chernov

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

チェルノフ(Viktor Mihaylovich Chernov)
ちぇるのふ
Виктор Михайлович Чернов/Viktor Mihaylovich Chernov
(1873―1952)

ロシアの革命家。SR(エスエル)(社会革命党)の指導者。ボルガ地方サマーラ県の出身。19世紀のナロードニキ主義を20世紀初頭のロシアの実情にあわせて党の理論的基礎をつくった。長いヨーロッパ亡命生活ののち1917年の二月革命で帰国、5月から8月まで臨時政府の農相。十月革命後の憲法制定会議では議長に選ばれた。内戦期にはボリシェビキ(赤軍)とブルジョア地主勢力(白軍)の中間にたつ「第三勢力」の結集を目ざしたが失敗に終わり、1920年に亡命。大戦間期は主としてチェコスロバキアプラハ(現チェコ共和国首都)、晩年ニューヨークで生活し、著述活動を行った。

[原 暉之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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