チェルマク(Gustav von Seysenegg Tschermak)(読み)ちぇるまく(英語表記)Gustav von Seysenegg Tschermak

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

チェルマク(Gustav von Seysenegg Tschermak)
ちぇるまく
Gustav von Seysenegg Tschermak
(1838―1927)

オーストリア岩石学者。モラビア(現、チェコ)に生まれる。1868年ウィーン大学の岩石学教授となる。主として、オーストリアの鉱物学的な研究を行ったが、とくに角閃(かくせん)石、斜長石輝石など珪酸塩(けいさんえん)鉱物の固溶体としての性質の研究は有名である。岩石学、古生物学のほか隕石(いんせき)の研究でも知られ、1883年「隕石の顕微鏡的性質」を発表した。主著に『長石族』(1865)がある。

[吉井敏尅]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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