チドメグサ(血止草)(読み)チドメグサ(英語表記)Hydrocotyle sibthorpioides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チドメグサ(血止草)」の意味・わかりやすい解説

チドメグサ(血止草)
チドメグサ
Hydrocotyle sibthorpioides

セリ科の小型常緑多年草。茎は細く地面をはい,各節からひげ根を出して固着する。葉は互生し,長さ2~3cmの柄が上向きに伸びる。葉は径 1cm前後の円形で縁は浅く裂け,柄のつく部分は心臓形をなす。葉面には明るい光沢がある。夏から秋に,葉腋から細い花序を1本ずつ出し,先端に小さな花を数個散形に集めてつける。個々の花は径 1mmほどで白色の5弁花,ときに緑紫色を帯びることもある。この葉を傷口に貼ると止血の効果があるという。なお,同属の植物にノチドメ H. maritima,オオチドメ H. ramifloraなどがある。

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