日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャールズ(3世)」の意味・わかりやすい解説
チャールズ(3世)
ちゃーるず
Charles Ⅲ
(1948― )
イギリスの国王(在位2022~ )。11月14日生まれ。イギリス女王エリザベス2世の長男で、父はエジンバラ公フィリップ。1958年7月に「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を与えられる。2022年9月、エリザベスの死去により国王に即位した。ケンブリッジ大学卒業後、1971年から1976年まで海軍で軍務に従事。1981年7月に、スペンサー伯爵家の令嬢ダイアナと結婚。翌1982年、長男ウィリアム、1984年に次男ヘンリーが生まれる。
しかし、結婚前からの知人の女性カミラ・パーカー・ボウルズ(1947― )との交際が妻ダイアナの不信を招き、夫婦仲が悪化した。1992年ダイアナと別居、1996年8月にはついに離婚した。1997年のダイアナの事故死以後、カミラとの関係は公然化し、2005年4月に正式に結婚した。妻となったカミラは、皇太子妃ではなく、コーンウォール公妃と称することになった(チャールズの国王即位後は王妃)。ダイアナをめぐるスキャンダルの後遺症で、チャールズの国民の人気は低迷している。
[土生修一]
『ジョナサン・ディンブルビ著、仙名紀訳『チャールズ皇太子の人生修業』上下(1995・朝日新聞社)』