日本大百科全書(ニッポニカ) 「チュー川(中央アジア)」の意味・わかりやすい解説 チュー川(中央アジア)ちゅーがわЧу/Chu 中央アジアを流れる川。キルギス共和国とカザフスタン共和国の国境をなすキルギス山地北側斜面の山地氷河に発し、多くの水系をあわせて北西流し、ムユンクム砂漠北部のベトパク・ダラ(荒野)に至り、水無川(みずなしがわ)となって消滅する。全長1067キロメートル、流域面積6万2500平方キロメートル。山間部では峡谷をなし、山地を離れると広い河谷を形成して乾燥地域を流れ、灌漑(かんがい)用水に利用される。流域にキルギスのトクマク、ビシュケク、カザフスタンのチューなどの都市がある。[須長博明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例