ツキミソウ(月見草)(読み)ツキミソウ(英語表記)Oenothera tetraptera

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツキミソウ(月見草)」の意味・わかりやすい解説

ツキミソウ(月見草)
ツキミソウ
Oenothera tetraptera

アカバナ科多年草で,メキシコ原産。草丈 50cm内外,全体は細かい毛でおおわれる。葉は互生し,披針形で,不整の深い鋸歯がある。夏,葉腋に大きな白い花をつける。夕方開き翌朝しぼんで紅変する。花弁は4枚あり,長さ 3cmほどで先端がへこんだ広い倒心臓形をしている。子房下位につき花柱は高く花の上に突出し,柱頭は4つに分れる。 蒴果倒卵形で,縦に4裂する。本種は嘉永年間 (1848~54) 頃に渡来し,観賞用に栽培されたが現在ではほとんどみられない。今日一般にツキミソウといわれるものは,いずれも黄色でのちに紅変する花をつける同属の別種マツヨイグサ (待宵草)オオマツヨイグサ (大待宵草),アレチマツヨイグサ,メマツヨイグサなどである。

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