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ティル・オイレンシュピーゲル Till Eulenspiegel

世界大百科事典 第2版の解説

ティル・オイレンシュピーゲル【Till Eulenspiegel】

1510‐11年にシュトラスブルク(現,ストラスブール)のグリーニンガー書店から出版され,版を重ねた《ディル・ウーレンシュピーゲルDyl Ulenspiegelの退屈しのぎ話》の主人公(本来はウーレンシュピーゲルとよんだ)。著者はブラウンシュワイクの徴税書記ヘルマン・ボーテとみられている。 ブラウンシュワイク近くのクナイトリンゲン村に生まれたティルが,村を出て各地で手工業職人や画家,医師などさまざまな職業につきながら,まわりの人々,とくにいばりかえった親方や役人,医者や貴族,教皇などをこけにしてゆく滑稽話が全体で95話集められている。

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世界大百科事典内のティル・オイレンシュピーゲルの言及

【シュトリッカー】より

…長編叙事詩も残したが,本領は娯楽と教訓を兼ねた短編叙事詩《ファブリオFabliau》で,騎士文学とは異なった視点から好んで男女,夫婦の間柄をテーマにした。代表作は狡猾でいたずらな僧アミースAmisを主人公とする一連の冒険談で,この人物像は後の《ティル・オイレンシュピーゲル》につながる。【岸谷 敞子】。…

【ドイツ文学】より

…その一方散文は別の次元に育ちはじめ,法書《ザクセンシュピーゲル》がドイツ語で書かれたのが一つの実験となって,エックハルトなどの神秘思想家が思弁的表現の領域にこれを活用するようになり,ルターやミュンツァーなどの宗教改革者の論説によって深く民衆に浸透する。ルターの聖書翻訳と印刷術の発明が統一的な文章語の成立と普及に大きな役割を演じ,宗教改革と農民戦争に際して配布された多数のビラ,それにまた《ティル・オイレンシュピーゲル》などの民衆本も,それを助長する効果があった。
【近世(17~19世紀初頭)】

[国土の荒廃とバロック文学]
 17世紀は,悲惨な三十年戦争の影響を全面的にうけて国土が荒廃し,一般に厭世観の強い時代であった。…

※「ティル・オイレンシュピーゲル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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