テグ(大邱)直轄市(読み)テグ(英語表記)Taegu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テグ(大邱)直轄市」の意味・わかりやすい解説

テグ(大邱)〔直轄市〕
テグ
Taegu

韓国の南東部にある市。キョンサンプク (慶尚北) 道の道庁所在地。 1981年1級行政区となった。韓国で3位の人口を擁する商工業都市。ナクトン (洛東) 江支流クムホ (琴湖) 江の流れるテグ盆地の中央に位置する。李氏朝鮮の 1661年慶尚道の観察使営がおかれ,ヨンナム (嶺南) 地方の中心地となった。日本の統治期に軽工業が興り,さらに朝鮮戦争の被害から免れたために人口が急増し,工業が急速に発達した。繊維工業,機械,金属工業を主とする。市場町としてもにぎわい,リンゴの名産地でもある。また,漢方薬材を扱う春秋の薬令市は全国に知られている。キョンブ (京釜) 鉄道が通り,チュンアン (中央) 鉄道へ支線が通じ,キョンブ高速道路が通過する。また,クマ (邱馬) 高速道路とクアンジュ (光州) までのオリンピック道路の起点でもある。タルソン (達城) 公園,李朝時代の郷校跡などがある。面積 180km2。人口 222万 8834 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android