テナガザル(手長猿)(読み)テナガザル(英語表記)gibbon

翻訳|gibbon

世界大百科事典 第2版の解説

テナガザル【テナガザル(手長猿) gibbon】

霊長目ショウジョウ科テナガザル亜科Hylobatinaeに属する類人猿の総称。ギボンともいう。東南アジア一帯に広く分布しており,おもに毛色の違いに基づいてシロテテナガザルHylobates lar(イラスト),フーロックテナガザルH.hooloch,クロテナガザルH.concolorなど1属8種に分けられるが,フクロテナガザル(イラスト)だけは別属に分類されることもある。頭胴長は50cm前後であるが,上肢が長く,胴の長さの2.5倍ほどもあるのでこの名がある。

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世界大百科事典内のテナガザル(手長猿)の言及

【サル(猿)】より

旧世界ザルのコロブス亜科も樹上生活者であるが,オナガザル亜科の種は地上をも利用するものが多い。類人猿はどの種も上肢が下肢に比べて長く,樹上生活への適応を示すが,テナガザルオランウータンは完全な樹上生活者であるのに対して,ゴリラチンパンジーは地上で活動する割合が大きい。つまり,サルは樹上に生活の場を得てサルとして完成されたのち,あるものは再び地上に向かったのである。…

【人類】より

…ここでは類人猿社会について,それらの人間家族との相違点を検討しておくことにしたい。現生のオランウータン科はテナガザル属の8種と大型類人猿の3属4種からなる。テナガザル類はいずれも各1頭の雌雄とその子どもからなる集団をもっている。…

【類人猿】より

…英語ではanthropoid,あるいはapeというが,後者は尾のないサルの意で,クロザルやバーバリーモンキーなど尾の極端に短いサルにもあてることがある。 テナガザル亜科Hylobatinaeとショウジョウ亜科Ponginaeからなり,前者を小型類人猿lesser ape,後者を大型類人猿great apeとも呼ぶ。テナガザル亜科はテナガザルHylobatesの8種からなり,東南アジアを中心に分布する。…

※「テナガザル(手長猿)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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