テロス

精選版 日本国語大辞典 「テロス」の意味・読み・例文・類語

テロス

〘名〙 (telos)
目的人間実現を願い、行動目標として定立するもの。
目的因アリストテレスの四原因の一つ事物の目的。事物がそのためにあり、それに向かってなされるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のテロスの言及

【西洋哲学】より

…こうしてみると,古代ギリシア人の基本的な存在理解が,植物のような自然的存在者の存在構造をモデルにしたものであったのに対して,プラトンは制作物をモデルにしたまったく異質の存在論を提唱したことになる。この存在論は同時代のギリシア人から見ても,〈異国的(エクトポテロスektopōtelos)〉な感じのするものであったらしい。そしてこの存在論のもとで,かつては生成力を内蔵した存在者の全体を意味していたフュシスが,無機的な素材という存在者の特定領域におとしめられてしまったのである。…

※「テロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android