テングノムギメシ(天狗の麦飯)(読み)テングノムギメシ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

テングノムギメシ(天狗の麦飯)
テングノムギメシ

長野県黒姫山山頂,浅間山山麓などで安山岩上に見出された自然生の微生物の塊。直径数 mmから 1cmの褐色の粒で,それが 30cmもの層になる。これを構成する生物グレオカプサ Gloeocapsa数種,ミクロキスチス Microcystis1種,グレオテカ Gloeotheca数種の藍藻類と桿状細菌類などで厚い包膜をかぶっている。これを修験行者が食べたという言い伝えもある。

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