テーラー(Elizabeth Taylor)(読み)てーらー(英語表記)Elizabeth Taylor

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

テーラー(Elizabeth Taylor)
てーらー
Elizabeth Taylor
(1932―2011)

アメリカの女優。ロンドン生まれ。3歳からバレエを習い、7歳のときカリフォルニアに移住した。1943年、名犬ラッシー主演の『家路』に出演して子役のスタートを切り、MGMの箱入り娘として『緑園の天使』(1944)、『若草物語』(1949)などに出演、1950年代には子役を抜け出し、『花嫁の父』(1950)、『可愛(かわい)い配当』(1951)、『陽(ひ)のあたる場所』(1951)、『雨の朝巴里(パリ)に死す』(1954)、『ジャイアンツ』(1956)と作品にも恵まれ、美人女優ナンバーワンとして不動の地位を築いた。『バタフィールド8』(1960)と『バージニアウルフなんかこわくない』(1966)でアカデミー主演女優賞を獲得している。結婚歴も、イギリス俳優マイケル・ワイルディング、興行師マイケル・トッド、歌手エディ・フィッシャー、そして俳優リチャード・バートンなど華やかで、第二次世界大戦後のハリウッドを象徴する大スターといえよう。1980年からは舞台出演に意欲をみせ、ブロードウェーで『子狐(こぎつね)たち』(1981)などに主演した。

[畑 暉男]

『筈見有弘編著『エリザベス・テーラー 20世紀のクレオパトラ』(1987・芳賀書店)』

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