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ディオゲネス[シノペの] Diogenēs

翻訳|Diogenēs

世界大百科事典 第2版の解説

ディオゲネス[シノペの]【Diogenēs】

前400ころ‐前325ころ
ギリシアの哲学者。キュニコス(犬儒)学派の代表的人物で,いわゆる〈樽のディオゲネス〉として知られる。若いころ黒海沿岸のシノペSinōpēで贋金作りをしており,発覚してアテナイに亡命したが,その後も精神的な意味での贋金作り,つまり公認の価値と異なった価値の創造を行ったといわれている。アンティステネスの学統を受け継ぎ,いっさいの物質的虚飾を排し,最小限の生活必需品だけで生きる自然状態こそ,人間にとって最高の幸福だとした。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のディオゲネス[シノペの]の言及

【コスモポリタニズム】より

… 社会的には自己の生活圏が世界的規模にまで拡大した場合,または各種の社会集団の激しい対立により,平和状態が強く希求されるような場合に出現する。思想史的にみると,古代ギリシアでは前4世紀にキュニコス派のディオゲネス(シノペの)やその一派がみずからをコスモポリテスと称して,せまい都市国家的な社会的風習を退け,超国家的・個人主義的な生活意識や思想をもったことに始まる。だがコスモポリタニズムが本格的に現れたのは,都市国家崩壊後のローマ帝国の成立により,ローマ的平和,世界国家の概念がつちかわれた後である。…

※「ディオゲネス[シノペの]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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