デジタル薬(読み)でじたるやく

知恵蔵mini 「デジタル薬」の解説

デジタル薬

情報技術を導入した医薬品のこと。2017年、大塚製薬株式会社が米国プロテウス・デジタル・ヘルス社と共同開発した「エビリファイマイサイト」が、米国食品医薬品局で承認された。同薬は、抗精神病薬エビリファイの錠剤摂取可能な極小センサーを組み込んだ製品で、患者が薬を飲むと信号を発信して通知する仕組みになっており、薬の飲み忘れを防止することができる。一方、塩野義製薬株式会社は19年、発達障害を治療するためのアプリを体験型の「デジタル薬」として販売すると発表した。スマートフォンやタブレット端末のゲームの中で、障害物を避けるなどの操作を通じて脳を活性化させ、症状を改善することを目指す。

(2019-4-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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