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デット・エクイティ・スワップ でっとえくいてぃすわっぷ debt equity swap

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知恵蔵2015の解説

デット・エクイティ・スワップ

借入金などの債務(負債)を出資(資本)に変更すること。いわゆる債務の株式化。債権者側から見れば、債権(資産)を株式(資産)に交換することになる。過剰債務に悩む企業の再建計画等の一環として、利用されることが多い。債務者は、債務を株式化することで元本を返済する必要がなくなり、利払いも不要になる。そのため、負債の圧縮や現金支出の削減につながり、余剰資金を会社再建に活用することができる。一方、債権者は、債権が株式に変わることで利息収入を失うものの、会社再建が成功すれば株式の値上がり益や配当収入を期待できる。しかし、債務者が会社再建に失敗し、株価が下落してしまうと、債権者側に含み損が発生してしまい損失処理を遅らせかねない、という問題も残る。

(吉川満 (株)大和総研常務理事 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デット・エクイティ・スワップ
でっとえくいてぃすわっぷ
debt equity swap

債務の株式化と訳され、借入金デット)と資本(エクイティ)との交換(スワップ)を意味する。貸し手の金融機関にとっては、保有債権を原資とした出資であり、過剰な債務により経営悪化に陥った企業を支援する不良債権処理の一種である。
 具体的には、金融機関が債権を現物出資し、株式(おもに優先株)に振り替える形態がとられる。企業にとっては、返済義務のある債務が減少し、返済義務のない資本が増加することから、バランスシート(貸借対照表)の面でも自己資本比率の改善が図られる。貸し手としては、従来主流であった債権放棄による救済では、資産が減少することになり、金融機関としての財務健全性が損なわれるほか、経営者にとっては経営責任を問われる懸念もあった。しかし、デット・エクイティ・スワップでは、債権はなくなるものの相手企業の株式を入手することで資産の減少を免れるというメリットがある。また、もし企業再生が実現し保有株式が値上がりすれば、株式の売却益を手にすることで、貸倒れによる損失を回避できる可能性もある。
 その半面、不良債権の表面化を避けて損失処理を先送りすることでもあるので、2006年(平成18)施行の「会社法」においては、債権の時価に応じたデット・エクイティ・スワップしか認められないなどの歯止めもかけられている。[高橋 元]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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