日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
デービス(Bette Davis)
でーびす
Bette Davis
(1908―1989)
アメリカの女優。マサチューセッツ州ローエルに生まれる。学生演劇に興じるうち女優になることを夢み、ニューヨークへ出て演劇スクールに通い、巡業劇団から1929年ブロードウェーの舞台に立つ。1931年に映画界へデビュー、『青春の抗議』(1935)と『黒蘭(こくらん)の女』(1938)でアカデミー主演女優賞を受けた。美貌(びぼう)とは縁が遠いが、個性的なマスクと突き詰めた演技で1940年代の演技派女優として活躍、『イヴの総(すべ)て』(1950)でその頂点ともいうべき名演を示した。1960年代以降は、老女の醜悪さをみせた『何がジェーンに起ったか?』(1962)の成功で、恐怖映画のスターとして出演を続けた。1977年には、女性として初のアメリカ映画協会賞を受賞している。
[畑 暉男]
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