トケンラン(読み)とけんらん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トケンラン」の意味・わかりやすい解説

トケンラン
とけんらん / 杜鵑蘭
[学] Cremastra unguiculata (Finet) Finet

ラン科(APG分類:ラン科)の多年草地下の偽鱗茎(りんけい)は長い根茎で連なる。葉は偽鱗茎の先に2枚つく。花は黄褐色紫斑(しはん)があり、偽鱗茎のわきから出る花茎の先に数個開く。冷温帯の林床に生え、北海道から四国に分布する。名は、花の紫斑を鳥類ホトトギス斑紋に見立てたもの。

井上 健 2019年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトケンランの言及

【サイハイラン】より

…また昔は食用にされたという記録がある。近縁のトケンランC.unguiculata (Finet) Finetは,根茎が長いため偽鱗茎どうしが離れ,葉は通常2枚つける。花には紫斑があり,唇弁はそり返る。…

※「トケンラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android