世界大百科事典 第2版「トビウオ(飛魚)」の解説 トビウオ【トビウオ(飛魚) flying fish】 ダツ目トビウオ科Exocoetidaeの海産魚の総称で,九州では一般にアゴと呼ぶ。この仲間は胸びれと腹びれ(4翼のトビウオ),または胸びれのみ(2翼のトビウオ)がとくに発達し,尾びれの下葉も大きいほか,体が円筒形で細長く,消化管は短小で,かつ,うきぶくろが大きいために体重が軽いなど飛行に適した構造をもつ。イルカ類やシイラ・マグロ類などの天敵に追われたり,近づく船に驚いたりすると,水中から飛び出て,ときに300~400mも空中滑走する。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報