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トビムシ(跳虫) トビムシspring‐tail

世界大百科事典 第2版の解説

トビムシ【トビムシ(跳虫) spring‐tail】

トビムシ目Collembolaに属する昆虫の総称。熱帯から極地高山帯にまで分布する。おもな栄養源は,植物質腐植質菌糸胞子で,落葉の中や湿った腐植土に多いが,生活圏は広く,草原,樹上,洞窟の奥,シロアリやアリの巣内,水面,雪上,雪渓や氷河の上にすら見いだされる。生活様式や形態の分化も著しい。そのほとんどが体長5mm以下と小さいので目だたないが,個体数はきわめて多く,日本の森林内では1m2当り5万個体以上の密度に達しているのがつねである。

トビムシ【トビムシ(跳虫)】

端脚目ヨコエビ亜目の甲殻類の総称,あるいはこれに属する特定の種類を代表する呼名としても用いられる。ヨコエビ類Gammarideaは,河川や池沼などにふつうに見られるヨコエビGammarusおよびこれに近似の種類で代表される。これらは陸上に出ると跳躍して運動するので,一般にトビムシとも呼ばれる。また,陸生種を多く含むハマトビムシ科Talitridae(英名sand hopper,sand flea,beach flea)に属する種類も一般にトビムシと呼び,この名が和名につけられている。

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世界大百科事典内のトビムシ(跳虫)の言及

【昆虫】より

…無翅亜綱Apterygotaは今まで翅を出現させたことがなかった類で,このうちシミ目が有翅亜綱の祖先型に近縁とされる。ただし研究者によっては,無翅亜綱の各目は,有翅亜綱と対等の分類群,もしくは昆虫とは独立な群とみなされ,ことに種数,個体数ともに多いトビムシ目は,かなり特殊な別の類だとの見解がある。 有翅亜綱Pterygotaの諸目は表のように分かれており,下方の類ほどより進化した類である。…

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