旺文社世界史事典 三訂版 「トマス=アクィナス」の解説
トマス=アクィナス
Thomas Aquinas
イタリアの神学者で,中世スコラ哲学の大成者
ドミニコ修道会にはいり,アルベルトゥス=マグヌスに師事。パリ・ローマで神学を教授しながら著作に専念。カトリック的世界観からアリストテレス哲学を解釈し,信仰と理性,神学と哲学の間に必然的調和を求め,当時論争中の唯名論と実在論の調和につとめた。教皇の信頼が厚く,「天使博士」と呼ばれた。その哲学・神学体系はトミズムとして後世に大きな影響を与えた。主著は『異邦人に与うる書』『神学大全』など。
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