トム ウェイツ(英語表記)Tom Waits

現代外国人名録2016 「トム ウェイツ」の解説

トム ウェイツ
Tom Waits

職業・肩書
歌手,俳優,詩人

受賞
グラミー賞オルタナティブ・レコード部門〔1992年〕「ボーンマシーン」,グラミー賞ベスト・コンテンポラリー・フォーク部門〔1999年〕「ミュール・ヴァリエイションズ」

経歴
高校を中退後、ピザ屋で夜間のアルバイトをしながら作詞作曲を進め、1973年アサイラムレコードと契約してアルバム「クロージング・タイム」でデビュー。同作に収録された「オール’55」がイーグルスにカバーされ、一躍注目を集めた。以後、大きな商業的成功とは縁遠かったものの、都会裏通りにさまよう若者たちの絶望栄光を、哀愁を感じさせるしわがれ声で時にユーモラスに、時にシニカルに歌い上げて根強い支持を得、“酔いどれ詩人”と称される。’76年アルバム「スモール・チェンジ」を発表、同作収録の「トム・トラバーツ・ブルース」はロッド・スチュアートをはじめとする多くのミュージシャンにカバーされた他、日本でも2009年にテレビドラマ「不毛地帯」のエンディング曲に選ばれるなど、ロングヒットになった。1977年初来日。’82年アイランド・レコードに移籍し、’85年にロッド・スチュアートがカバーしたことで知られる「ダウン・タウン・トレイン」を含むアルバム「レイン・ドッグ」を発表。また、フランシス・コッポラ監督などの鬼才たちに愛され、映画「黄昏に燃えて」「ダウン・バイ・ロー」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「ベアスキン」などに出演、特異な存在感をもつ性格俳優としても知られる。’92年ローリング・ストーンズのキース・リチャーズと組んでアルバム「ボーン・マシーン」を制作し、グラミー賞オルタナティブ・レコード部門を受賞。’99年には「ミュール・ヴァリエイションズ」で再びグラミー賞のベスト・コンテンポラリー・フォーク部門を受賞した。2000年妻のキャサリンミュージカル「ヴォイツェック」の音楽を担当。2011年ロックの殿堂入り。他のアルバムに「土曜日の夜」「ブルー・バレンタイン」「アリス」「オーファンズ」などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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