トリノアシ(鶏の脚)(読み)トリノアシ(英語表記)Acanthopeltis japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリノアシ(鶏の脚)」の意味・わかりやすい解説

トリノアシ(鶏の脚)
トリノアシ
Acanthopeltis japonica

紅藻類テングサ目テングサ科の海藻トリアシユイキリ (結切) ともいう。漸深帯 10~20mの深さの岩上に群生する。全長5~20cm,節だらけで円柱状の茎は不規則に分岐し,紐状仮根で着生する。この茎には円盤状の葉が密生し,しかもその上に,ある種のカイメン類が着生したりするので,外見ニワトリの脚によく似ており,この和名がつけられた。良質ではないが寒天の原藻に用いられる。宮崎県より千葉県にいたる太平洋岸に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android