トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会(読み)トリーアのローマいせきぐん、せいペテロだいせいどうおよびせいぼマリアきょうかい

世界遺産詳解 の解説

トリーアのローマいせきぐん、せいペテロだいせいどうおよびせいぼマリアきょうかい【トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会】

1986年に登録されたドイツの世界遺産(文化遺産)で、同国西部、モーゼル川中流に位置する。古代ローマの遺跡として、現存する遺跡のなかでは屈指規模を誇る円形闘技場、2世紀に建造されたモーゼル橋、2世紀半ばに建設されたバルバラの公共浴場、2世紀末に建設された巨大な城門のポルタ・ニグラ、有名なカラカラ浴場に次ぐ規模をもつ皇帝浴場(未完成)などがある。中世の遺跡としては、11~13世紀に再建されたロマネスク様式聖ペテロ大聖堂ゴシック様式聖母マリア教会などがある。大聖堂と聖母マリア教会はつながっている。古代から中世までの優れた建造物が残されていることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はRoman Monuments, Cathedral of St Peter and Church of Our Lady in Trier

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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