トロイカ(読み)とろいか(英語表記)тройка/troyka

デジタル大辞泉 「トロイカ」の意味・読み・例文・類語

トロイカ(〈ロシア〉troyka)

ロシアの3頭立ての馬車。あるいは馬そり。

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精選版 日本国語大辞典 「トロイカ」の意味・読み・例文・類語

トロイカ

〘名〙 (trojka) ロシア特有の三頭立ての馬そり。二人または四人乗り。積雪期を過ぎると車輪をとりつけて、馬車に改装することもできる。
※東倶知安行(1930)〈小林多喜二〉「馬橇で、トロイカで、敵の本陣に進むのだ」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トロイカ」の意味・わかりやすい解説

トロイカ
とろいか
тройка/troyka

もとはロシア語の「三点」の意であったが、これが転じて、三頭立てのロシアの馬車をいう。一般に三頭の馬が並列に並び、中央の馬が木製輓具(ひきぐ)をつけ、両側が補助的役割をする。中央の馬の後ろに御者台と幌(ほろ)のついた座席があり、積雪の際は車輪を外して幌をつけたまま大きな橇(そり)にのせて走らせる仕組みになっていた。

 ロシア民謡に歌われその名は広く知られているが、ビャーゼムスキー作詞・ブラホフ作曲の『トロイカ』、ツィガノーフ作詞・グリンカ作曲の『トロイカはひた走る』が有名。

[上野文枝]

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百科事典マイペディア 「トロイカ」の意味・わかりやすい解説

トロイカ

ロシアで普及していた3頭立ての馬で引く馬車または橇(そり)。本来数字の3を意味するtriから派生した語。18世紀末以降,駅逓馬車として使われたため広く親しまれ,多くの民謡に唄われた。

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デジタル大辞泉プラス 「トロイカ」の解説

トロイカ

日本唱歌題名。ロシア民謡に基づく。作詞:楽団カチューシャ。原曲恋人を奪われた青年の悲しみを歌ったもの。

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