ドイッチュ,K.W.(読み)どいっちゅ

世界大百科事典(旧版)内のドイッチュ,K.W.の言及

【コミュニケーション】より

…第2次大戦後の行動科学の発展のなかで多くの政治学者が〈権力の理論〉から〈コミュニケーションの影響力の理論〉への転換を説いた。サイバネティックスを政治学に応用したドイッチュKarl Wolfgang Deutsch(1912‐92)は,伝統的な権力の研究を排し,国家や国際政治をコミュニケーションの過程とシステムと考えた。それゆえ国家は,情報の〈生産者〉かつ〈消費者〉であり,国際コミュニケーションの〈処理者〉であるとした。…

【政治体系】より

…システム論を最初に政治学に導入したのはアメリカの政治学者D.イーストンである。以降,アーモンドGabriel A.AlmondやドイッチュKarl W.Deutsch等によって発展,精緻化され,現代政治理論における有力なモデルの一つとなっている。政治体系論は,〈比較政治〉の領域で発展途上国の政治的近代化の研究,〈地域社会の権力構造〉の分析,〈国際関係〉における国家行動の分析にも用いられている。…

※「ドイッチュ,K.W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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