世界大百科事典(旧版)内のドイツ経済の奇跡の言及
【ドイツ連邦共和国】より
…これをはっきり示すのが年間成長率の推移で,第1期平均7.9%が第2期に4.2%に,第3期には1.6%と,段階的に顕著な低落を続けている。第1期の高度成長は,とりわけ西ヨーロッパの隣接国と比べて驚異的な実績であったことから,〈ドイツ経済の奇跡〉の語を生み,これが旧西ドイツ経済の基本特徴としてその後も長く称揚されてきた。高度成長をもたらした要因はさまざまであるが,第1は19世紀末以来作りあげられてきたすぐれた工業技術,積極的な企業家精神および銀行の産業金融体制などの伝統,第2は1948年6月の通貨改革による安定通貨ドイツ・マルクの創設と自由競争体制の徹底,の2点に要約することができる。…
※「ドイツ経済の奇跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」