ドミトリー ミルスキー(英語表記)Dmítrii Mírskii

20世紀西洋人名事典 「ドミトリー ミルスキー」の解説

ドミトリー ミルスキー
Dmítrii Mírskii


1890 - 1939.(1938.説あり)
ロシアの評論家,文学史家。
別名Petrovich Svyatopolk-Mirskiy Prince Dmitriy。
公爵位を持ち、革命を逃れて亡命。1922〜32年イギリスに住み、ロンドン大学、王室カレッジでロシア文学史の教鞭を取る。著書に英語で書かれた「ロシア文学史」(’27年)、「現代ロシア文学」(’26年)によってロシア文学の真髄を西欧に伝え、現在でも英国、米国で版を重ねている。’32年帰国し、文芸理論、ロシア、西欧文学史などを刊行し、作家同盟に加わったが、無実の罪でスターリンの大粛正により、’37年逮捕され獄死する。死後に名誉は回復された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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