ドミニック フェルナンデス(英語表記)Dominique Fernandez

現代外国人名録2016 の解説

ドミニック フェルナンデス
Dominique Fernandez

職業・肩書
作家,評論家,イタリア文学研究家

国籍
フランス

生年月日
1929年8月25日

出生地
パリ郊外ヌイイ・シュル・セーヌ

学歴
エコール・ノルマル・シュペリウール(イタリア文学)卒

学位
文学博士

資格
アカデミー・フランセーズ会員〔2007年〕

受賞
メディシス賞〔1974年〕「ポルポリーノ」,ゴンクール賞〔1982年〕「天使の手のなかで」,地中海賞〔1988年〕,オスカー・ワイルド賞〔1988年〕

経歴
メキシコ系の父と北方系の母を持ち厳格なピューリタン家庭に育つが、20歳の時にイタリアを旅行して美と官能と快楽の世界に開眼。パリ高等師範学校で教育を受け、イタリア語教授の資格を取得。イタリア文学の研究により博士号を得、1958年「イタリア小説と近代的意識の危機」で評論家としてデビュー。小説創作の開始も評論と同時期で、初期の作品に「石の皮」(’59年)がある。精神分析学の方法を用いて18世紀ナポリの去勢歌手を描いた「ポルポリーノ」で、’74年フランス五大文学賞のひとつであるメディシス賞を受賞。その後も’78年「薔薇色の星」、’82年映画作家パゾリーニを描いた「天使の手のなかで」(ゴンクール賞受賞)、「除け者栄光」(’87年)など、自らも属すホモセクシャルの世界をテーマに話題作を発表。他に評論「木、その根まで」(’72年)、「シニョール・ジョヴァンニ」(’81年)、「ガニュメデス誘拐―同性愛文化の悲惨と栄光」(’89年)、紀行エッセイ「母なる地中海」(2000年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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