日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドミノ(遊び)」の意味・わかりやすい解説
ドミノ(遊び)
どみの
domino
ボーンboneという牌(パイ)を使用する遊び。賭(か)け事として行われることが多い。ボーンは、表面が象牙(ぞうげ)か骨材、裏面が黒い木でつくられ、表面に二組のダイスの目が刻んである長方形の牌28個で一組になっている。1800年ごろイタリアで考案された。ボーンは法衣を意味し、昔の僧が白衣の上に黒い頭巾(ずきん)の法衣を用いていたことから、この呼び名が一般になったといわれる。
ドミノの遊び方にはいろいろあるが、普通の遊び方は、28個のボーンを参加者に一定数ずつ配り、まず六と六の目のあるボーンを台の中央に置き、順次に同じ目と目が並ぶように、または並んだ目と目の数の合計が七になるように、縦、横またはT字形に並べていき、自分のボーンを全部出し終わったときをドミノといい、勝ちとなる。現在はアメリカでもっとも盛んに行われ、会員制のクラブもあり、地方によってはスニフsunift(一杯の酒の意)とよんでいる。
[倉茂貞助]