日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドライヤー(乾燥機)」の意味・わかりやすい解説
ドライヤー(乾燥機)
どらいやー
dryer
広い意味では乾燥機あるいは乾燥剤の総称であるが、家庭では、毛髪の乾燥や整髪に用いられるヘアードライヤーhair dryerをさすことが多い。ヘアードライヤーの構造は、モーター軸にファンが取り付けられており、その前面にヒーターが配置されている。モーターの回転により取り入れられた空気は、吹出口へ送風される。このときヒーターを通電すると、熱風になって吹出口から吹き出される。この熱風により、洗髪後の髪を乾燥する。また、櫛(くし)やブラシを使用して、好みの髪形をつくり、熱風を当てて髪形をセットすることもできる。消費電力は一般に200~1200ワット程度で、好まれて使われているのは500~1000ワットのものである。一方、女性用としては、吹出口に色々な付属品(たとえば櫛、ロールブラシ、ブローブラシ、アイロン、ノズルなど)を取り付けることにより、好みの髪形が手軽にできるロールブラシドライヤーのほか、頭にかぶって整髪する帽子状のものやスタンドのついた釜(かま)型のものなど、いろいろの種類のものがある。
[茂木正敏]