ドレーク(Edwin Laurentine Drake)(読み)どれーく(英語表記)Edwin Laurentine Drake

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドレーク(Edwin Laurentine Drake)
どれーく
Edwin Laurentine Drake
(1819―1880)

アメリカ石油産業パイオニア。19歳まで父の農場で働き、その後、汽船やホテルのボーイ、雑貨屋の店員、列車の車掌などを勤めたが、健康を害して1857年に石油業に転じ、綱掘り式井戸掘り法による石油採掘を試みた。当時の原油採取法は、手掘り井や池に浮かんできた油を集めてくみ取る程度であり、原油は石炭油よりも高価で量も少なかった。1859年8月27日、ペンシルベニア州のオイル・クリークの地下20メートルでついに原油を掘り当て、多量の採油に成功した。しかし、ドレークはこの採掘法の特許を得ることには失敗し、やがて石油投機で文無しとなったうえにふたたび健康を害し隠退。ドレークの成功によってアメリカ石油産業は急激に興隆したが、ドレーク自身は悲惨なまでに貧乏を続け、1870年から有志による救済活動が行われ、1873年からはペンシルベニア州議会が年額1500ドルの年金を与えた。

[加藤邦興]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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