ドーデ(Léon Daudet)(読み)どーで(英語表記)Léon Daudet

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ドーデ(Léon Daudet)
どーで
Léon Daudet
(1867―1942)

フランスの批評家。作家A・ドーデの子。パリ生まれ。反ユダヤ主義論客として世に出、ドレフュス事件を通じてモーラスに私淑、『アクシオン・フランセーズ』紙の主筆として国家主義を鼓吹する一方でいち早くプルーストを評価するなど、鋭い鑑賞眼に貫かれた皮肉な批評によって一家をなした。『幻と生者』Fantômes et Vivants(1914)、『オランダ通信』(1928)などの優れたエッセイ集を残している。

渡辺一民

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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