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ナトリウムポンプ説 ナトリウムポンプせつsodium-pump theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナトリウムポンプ説
ナトリウムポンプせつ
sodium-pump theory

ソジウムポンプ説。神経の興奮機構の一部分として,ナトリウム汲出しの分子的ポンプが,神経繊維の膜に存在するとの考え。興奮の瞬間にその部分の細胞膜のナトリウム透過性が急に増大して,ためにナトリウムが流入して静止電位 (-70mV以下) の縮小を招き,これが活動電位として現れる。流入ナトリウムはポンプによって外へ再び排除されるので,常にナトリウム落差は維持できる。この考えはイギリスの D.ホジキン,A.F.ハクスリーなどにより提唱された (1949~53) 。ポンプによるナトリウム落差の回復・維持は,興奮の現象そのものではなく,そのあと始末ないし準備というべきであるが,特徴的なので,上記の興奮理論全体がナトリウムポンプ説の名で呼ばれる。提唱時にはポンプは,理論から要請された概念にすぎなかったが,その後,動物細胞膜のナトリウム-カリウム ATPアーゼがその実体であることがわかった (57) 。

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