ナルシーソ・トメー(読み)なるしーそとめー

世界大百科事典(旧版)内のナルシーソ・トメーの言及

【スペイン美術】より

…スペイン・バロック建築を代表するのが,もともとは祭壇衝立の制作者であったチュリゲラ一族であるところにもその特性がうかがえる(チュリゲレスコ)。ほとんどが18世紀のもので,チュリゲラの手になるサラマンカのサン・エステバン聖堂の祭壇衝立,弟子ナルシーソ・トメーがトレド大聖堂内に,建築,彫刻,絵画の3要素を融合して作り上げた幻視的な祭壇トランスパレンテTransparenteなどがその代表作である。構造そのものにバロック感覚が見られる例としてはムルシア大聖堂ファサードなどがあるが,バロック様式は,スペイン本国よりもむしろ新大陸において,マヤやインカの装飾伝統と融合し,けんらん豪華な花を咲かせた(ラテン・アメリカ美術)。…

※「ナルシーソ・トメー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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