世界大百科事典(旧版)内のニケフォロスの言及
【テオファネス】より
…友人ゲオルギオス・シュンケルロスの世界創造からディオクレティアヌス帝の284年に至る未完の年代記を継承,アレクサンドリア暦に基づく世界創造年代を軸とした813年までの編年体ビザンティン帝国史《年代記Chronographia》を,811‐814年に執筆。総主教ニケフォロスNikēphoros(829没)の602‐769年の《年代要記Chronographikon syntomon》とともに7~8世紀のビザンティン帝国の最重要史料。後代のビザンティン年代記のみならず,ローマ教会図書館員のアナスタシウスAnastasiusのラテン語訳(9世紀の70年代)を通じ,中世西ヨーロッパにおける歴史記述にも影響を及ぼした。…
※「ニケフォロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」