ニコチアナ(読み)にこちあな

デジタル大辞泉 「ニコチアナ」の意味・読み・例文・類語

ニコチアナ(〈ラテン〉nicotiana)

ナス科一年草タバコ同属園芸植物。花タバコ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニコチアナ」の意味・わかりやすい解説

ニコチアナ
にこちあな
[学] Nicotiana × sanderae W.Watson

ナス科(APG分類:ナス科)の一年草。喫煙用のタバコN. tabacum L.と同属であるが、本種は観賞用草花で、ハナタバコともいう。高さ0.5~1メートル。茎下部の葉は大きいへら形で、茎上部の葉は長楕円(ちょうだえん)状披針(ひしん)形。茎、葉ともに粘毛がある。5~7月、径約3センチメートルで赤、桃、白色などの高杯状花を開く。花壇用とし、栽培方法はペチュニアに準ずる。

[柳 宗民 2021年7月16日]

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世界大百科事典(旧版)内のニコチアナの言及

【タバコ(煙草)】より

…栽培タバコであるN.tabacum L.は複二倍体(ゲノム構成SSTT)と考えられ,体細胞は48本の染色体を有している。親となった野生二倍体はニコチアナ・シルベストリスN.sylvestris Spreng.(2n=24,ゲノム構成SS)とニコチアナ・トメントシフォルミスN.tomentosiformis Goodsp.(2n=24,ゲノム構成TT)で,両種の雑種倍数体化起源と考えられている。また,ニコチアナ・オトフォラN.otophora Griseb.が父方の祖先種ではないかとの説もあるが,最近の研究ではN.sylvestrisを母とし,N.tomentosiformisを父として成立したことが確認されている。…

※「ニコチアナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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