ニコルソン(Seth Barnes Nicholson)(読み)にこるそん(英語表記)Seth Barnes Nicholson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ニコルソン(Seth Barnes Nicholson)
にこるそん
Seth Barnes Nicholson
(1891―1963)

アメリカの天文学者木星の衛星4個の発見者。イリノイ州生まれ、父は地質学教師。1908年ドレーク大学のモーアハウスDaniel W. Morehouse(1876―1941)のもとで天文学を学んでいるとき彗星(すいせい)を発見。1914年リック天文台で木星の第9衛星を写真観測により発見し、その軌道計算を果たしてカリフォルニア大学から学位を取得。翌年ウィルソン山天文台に移り、1957年まで観測に従事。1938年に第10・第11衛星、1951年に第12衛星を発見した。このほか100インチ鏡に熱電対(でんつい)を取り付け、月、惑星、変光星などの表面温度を精密に測定した。1930年には冥王(めいおう)星の軌道、質量を決定。1963年、太平洋天文学会より金賞を受けた。

[島村福太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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