ニシキゴロモ(読み)にしきごろも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニシキゴロモ」の意味・わかりやすい解説

ニシキゴロモ
にしきごろも / 錦衣
[学] Ajuga yesoensis Maxim.

シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。茎は根際に1本から数本直立し、高さ5~15センチメートル。葉は対生し、倒卵形で鈍くとがる鋸歯(きょし)があり、茎の基部につく葉は小形の鱗片(りんぺん)状となる。名は、葉色が美しいことに由来し、別名キンモンソウ(金紋草)の名もある。4~5月、茎の上部淡紫色の唇形花を開く。山地木陰に生え、北海道から九州に分布する。変種のツクバキンモンソウは花冠の上側の裂片が短く長さ1ミリメートル。岩手県以南の本州四国、大分県の山地に分布する。

村田 源 2021年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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