ニヤムラギーラ火山(読み)にやむらぎーらかざん(英語表記)Nyamragira

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニヤムラギーラ火山」の意味・わかりやすい解説

ニヤムラギーラ火山
にやむらぎーらかざん
Nyamragira

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東端部にある活火山キブ湖の北約40キロメートルに位置する。アルカリカルシウムに富む超塩基性岩の楯状(たてじょう)火山である。標高3058メートル。南隣のニーラゴンゴ火山などとともに東アフリカ火山帯のビルンガ火山群に属する。有史以後、1882~1986年に26回も噴火し、アフリカでもっとも活動的な火山である。山頂山腹山麓(さんろく)で噴火し、爆発や溶岩流で被害を出す。1994年、11年ぶりに溶岩湖が形成された。2001年初頭から溶岩流が噴出し、2月から3月にかけて火山活動が活発化した。アルバート国立公園内にある。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android