ニュー・アイルランド島(読み)にゅーあいるらんどとう(英語表記)New Ireland

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニュー・アイルランド島」の意味・わかりやすい解説

ニュー・アイルランド島
にゅーあいるらんどとう
New Ireland

パプア・ニューギニア北東部、ビスマーク諸島を構成する島。行政的にはラボンガイ島(ニュー・ハノーバー島)、ムッサウ島などとともに、ニュー・アイルランド州(面積9600平方キロメートル、人口11万8350、2000)を構成する。行政中心地はケビアン北西から南東に延びる細長い島で、長さ約350キロメートル、最大幅約50キロメートル。最高点は1871メートル。島の大部分では年降水量が3000ミリメートルを超える。南方のニュー・ブリテン島と異なり、火山や地震は少ない。おもな伝統的作物タロイモサツマイモ主産物コプラココア、ゴム、木材。ケビアンに水産加工工場がある。1616年に来航したオランダ人ルメールは、ニューギニア島の延長と判断し、1700年に来航したイギリス人ダンピアも、ニュー・ブリテン島と陸続きであると判断したが、1767年にイギリス人カートレットが別個の島であることを確認し、命名した。

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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