ニワゼキショウ(庭石菖)(読み)ニワゼキショウ(英語表記)Sisyrinchium atlanticum; blue-eyed grass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ニワゼキショウ(庭石菖)
ニワゼキショウ
Sisyrinchium atlanticum; blue-eyed grass

アヤメ科の小型の多年草。北アメリカ原産で明治中期に渡来し,最初は植物園で栽培されていたが,次第に広く観賞用に栽培されるようになり,現在では各地の芝地に野生状態で広がっている。高さ 10~20cmほどで,多数のひげ根を出し,茎は扁平で,茎の基部に線形の葉を叢生する。初夏,葉の間から花茎を数本出し,頂部に紫,白色あるいは白に紫の縞のある径1~2cmの小花を数個つける。花は朝に開花して1日で終る。果実球形蒴果で熟すると開裂し,多数の細かな種子を飛ばす。このためしばしば雑草化する。和名は庭に生える石菖に似た植物の意である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android