ヌニェス・カベサ・デ・バカ(読み)ぬにぇすかべさでばか(英語表記)Alvar Núñez Cabeza de Vaca

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヌニェス・カベサ・デ・バカ
ぬにぇすかべさでばか
Alvar Núñez Cabeza de Vaca
(1500?―60?)

スペインの探検者。カディス州のヘレス・デ・ラ・フロンテラの生まれ。パンフィロ・デ・ナルバエスPánfilo de Narváez(1480?―1528)指揮のフロリダ遠征に参加し、メキシコ湾北岸を西へ探検中、1528年、一行船隊はミシシッピ河口通過後遭難した。漂着したマルアダ島ではインディアン捕虜となり飢えなどに苦しんだが、島を脱出し、ほかの3人とともに現アメリカ合衆国南西部を流浪して1536年メキシコ市に生還した。1540年リオ・デ・ラ・プラタ総督に任命され、1542年イグアス滝を発見した。その波瀾(はらん)に満ちた体験を『遭難記』に著した(1542)。

[青木康征]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android