ネアンデルタール人ゲノムの解明(読み)ねあんでるたーるじんげのむのかいめい(英語表記)Neanderthal genomic DNA

知恵蔵の解説

ネアンデルタール人ゲノムの解明

2006年11月のネイチャー誌とサイエンス誌に、ネアンデルタール人化石から核DNAが抽出され、約100万対の塩基配列解明されたとの発表があった。これまでにも、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAが解析され、彼らは約50万年前に現代人と分岐したと考えられていたが、今回の核DNAの分析も同様の結果を示した。研究チームは2年間でネアンデルタール人のゲノム全体(約30億塩基対)を解析する予定であり、そうすると人類進化の解明だけでなく、現代人の病気治療にも役立つ可能性がある。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2008年)

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