ネスイムシ(読み)ねすいむし(英語表記)root-eating beetles

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネスイムシ」の意味・わかりやすい解説

ネスイムシ
ねすいむし / 根吸虫
root-eating beetles

昆虫綱甲虫目ネスイムシ科Rhizophagidaeの昆虫の総称。世界中に分布し、約230種が知られ、日本には20種が記録されている。体長1.5~5ミリメートル。体は平らで細長く、上ばねは末端が切断状で、尾節板が露出する。ケシキスイに似ているが、触角第10節は膨大し、次節と融合するものが多い。モノトマ属Monotomaは積み藁(わら)などにみられ、貯穀害虫となる種もある。リゾファガス属Rhizophagusとミメモデス属Mimemodesは肉食傾向が強くキクイムシ類の天敵である。

[久松定成]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android